ご自分の豊かさを私たちに与えるために、イエスは私たちの貧しさに耐えてくださいました
私たちは次の二つについて、重要な論理的区別をする必要があります。それは、神の恵みを行いによって得ることは不可能であること、神の条件を満たすことは義務であることです。神の恵みによってのみ与えられる神の豊かさを、努力によって得ることはできません。しかし、信仰によって神の豊かさを受け取るためには、神が定めた条件を満たす必要があります。それらの条件を満たさないなら、私たちの信仰には聖書的な土台がありません。率直に言えば、それは単なる思い込みに過ぎません。
神の条件を満たすためには、私たちの動機と態度が正しくなければなりません。自分の動機、特に金銭的な利益に関して注意深く吟味する必要があります。金銭に関する不純な動機には次のようなものがあります。①富を偶像化する（「貪欲は偶像礼拝です」［コロサイ３：５］、「金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです」［Ⅰテモテ６：１０］）。②不正な手段で富を求める（「しゃこが自分で産まなかった卵を抱くように、公正によらないで富を得る者」［エレミヤ１７：１１］、［箴言２８：８も参照］）。③安全と幸福のために最終的に富に頼る（「自分の富に拠り頼む者は倒れ」［箴言１１：２８］、「富ある者は自分の富を誇るな」［エレミヤ９：２３］）。④私利私欲のために富を用いる（「正当な支払いを惜しんで、かえって乏しくなる者がある」［箴言１１：２４］）。
ルカの福音書１２章１６～２１節でイエスは、金持ちがより大きな倉を建てて、自分が得た作物を貯蔵したたとえを話しています。主は彼に言いました。「愚か者、おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる」（２０節）。イエスはさらに、「自分のために蓄えても、神に対して富まない者はこのとおりです」（２１節）と付け加えました。私たちは、第一に神に対して豊かになる必要があります。神の国を築くために、私たちの十分の一とささげ物をしましょう。
【祈り】
イエスさま、あなたの十字架のみわざを感謝します。私が神さまの条件を満たすとき、信仰によって私のためにある神さまの豊かさを受け取ると宣言します。ご自分の豊かさを私に与えるために、イエスさまは私の貧しさに耐えてくださいました。アーメン。
