エゼキエル 3:16-21には、神の民イスラエルの見張り人として、神がエゼキエルを召したことが書かれています。神は、イスラエルが神の示した目的に反して歩もうとしているとき、見張り人の責任は、警告を与えることだと説明しています。もし、イスラエルがその警告に心を留め、悔い改めるなら、イスラエルは救われます。もしその警告に心を留めないなら、イスラエルには神のさばきが下りますが、見張り人のいのちは救われます。

今日、神のしもべである私たちは、エレミヤ 31:10で与えられている国々へのメッセージを届ける責任を負っています。

諸国の民よ。主のことばを聞け。遠くの島々に告げ知らせて言え。「イスラエルを散らした者がこれを集め、牧者が群れを飼うように、これを守る」と。

主は、イスラエルに対する神の目的に反するのではなく、協力するようにと警告しています。

ゼカリヤ 2:8 で神は国々に警告しています。「あなたがた(イスラエル)に触れる者は、わたしのひとみに触れる者だ。」 瞳はからだ全体の中で最も敏感な部分で、私たちがどこよりも先に守ろうとする場所です。それこそ、神がイスラエルへの脅かしに対する反応なのです。

近年、ヨーロッパの国々がイスラエルに反する立場をとっています。ヨーロッパ諸国の波乱に満ちた歴史のすべてにおいて、何かについて同意したケースを私は思い起こすことができません。このような状況の中で、同意することは超自然的なことです。キリストの王国が建て上げられることに抵抗する国々を準備する反キリストの霊の働きがあるからです。私たちには、当然次のような疑問を抱くでしょう。「神は、それらの国々にご自身の見張り人を持っておられなかったのか。もし、いたとしたなら、彼らは警告を与えたのか。」

イスラエルにおける見張り人の責務は、アモス 3:2で、「わたしは地上のすべての部族の中から、あなたがただけを選び出した。それゆえ、わたしはあなたがたのすべての咎をあなたがたに報いる」と語られているように、神との特別な関係を人々に思い起こさせることです。もし、神が与えた責任をイスラエルが果たさないなら、神はイスラエルを厳しくさばくと警告しています。この真理は、何千年もの歴史を通して証明されています。

しかし、これがその物語の最後ではありません。神はご自身の定めたときに、一つの国民としてイスラエルを再び集め、回復すると力強く宣言しておられます。さらに、神はそのイスラエルの回復のために、他の国々が祈ることを求めておられます。これは、ローマ人への手紙11章13-15節と25-27節で、パウロが異邦人信者たちに語っている重要なテーマです。

そこで、異邦人の方々に言いますが、私は異邦人の使徒ですから、自分の務めを重んじています。そして、それによって何とか私の同国人にねたみを引き起こさせて、その中の幾人でも救おうと願っているのです。もし彼らの捨てられることが世界の和解であるとしたら、彼らの受け入れられることは、死者の中から生き返ることでなくて何でしょう。兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知っていていただきたい。それは、あなたがたが自分で自分を賢いと思うことがないようにするためです。その奥義とは、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、こうして、イスラエルはみな救われる、ということです。こう書かれているとおりです。「救う者がシオンから出て、ヤコブから不敬虔を取り払う。これこそ、彼らに与えたわたしの契約である。それは、わたしが彼らの罪を取り除く時である。」

残念ながら、今日、「自分の意見による知恵」を持った多くのクリスチャンに出会います。彼らは神がどのようにユダヤ人を取扱うべきかについて、神よりも良い考えを持っていると思っているのです。

パウロはここで、神がエレミヤ32:37-41ですでに語っておられることを、再び述べています。

「見よ。わたしは、わたしの怒りと、憤りと、激怒とをもって散らしたすべての国々から彼ら(イスラエル)を集め、この所に帰らせ、安らかに住まわせる。彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。わたしは、いつもわたしを恐れさせるため、彼らと彼らの後の子らの幸福のために、彼らに一つの心と一つの道を与え、わたしが彼らから離れず、彼らを幸福にするため、彼らととこしえの契約を結ぶ。わたしは、彼らがわたしから去らないようにわたしに対する恐れを彼らの心に与える。わたしは彼らを幸福にして、彼らをわたしの喜びとし、真実をもって、心を尽くし思いを尽くして、彼らをこの国に植えよう。」

「いつも」と「とこしえ」という言葉は、神がイスラエルの回復を一時的ではなく、永久に、そして取り消すことのできない事実として彼らの地にイスラエルを建て上げると言っていることを、明らかにしています。さらに、神は「心を尽くし思いを尽くして」それを行なうと言っておられるのです。どのような国であれ、神が「心を尽くし思いを尽くして」なされることに逆らうことは、差し出がましいことです。私の母国イギリスは、パレスチナに対する国連の命令を管理していた時、自国に対するその代価に気づいたと思います。私がエルサレムに住んでいたその時、それは起こりました。イギリス占領軍がユダヤ人国家へと推移することに対立する様々なやり方を目撃したのです。

しかし、神の目的は彼らの地に国家としてのイスラエルを回復、再建するだけにとどまりません。神は最終的に、イスラエルを他の国々の上に臨む神のさばきの道具とするのです。エレミヤ 51:20-23で、神はイスラエルについて次のように言っています。

あなたはわたしの鉄槌、戦いの道具だ。わたしはあなたを使って国々を砕き、あなたを使って諸王国を滅ぼす。・・・あなたを使って総督や長官たちも砕く。

さらに、イザヤ 60:12で神は、国々の間で秀でたイスラエルの地位を保証しています。

あなた(イスラエル)に仕えない国民や王国は滅び、これらの国々は荒廃する。

神のイスラエルに対する計画に反する国々は、その国の上に臨む神のさばきを招くことになります。たとえ、その国がどれほど強大で繁栄していたとしても、それはいつまでも続くものではなく、過ぎ去っていきます。

イスラエルに与えられた約束は、イスラエル自身の功績に基づいているのではなく、メシヤなるイエスの贖いの働きをたたえるためです。なぜなら、神がイスラエルをご自身の民とされたからです。「ユダの家よ。イスラエルの家よ。あなたがたは諸国の民の間でのろいとなったが、そのように、わたしはあなたがたを救って、祝福とならせる。」(ゼカリヤ 8:13)。「ヤコブの分け前はこんなものではない。主は万物を造る方。イスラエルは主ご自身の部族。その御名は万軍の主である。」(エレミヤ 10:16)

みことばは、「『その日には、外国語を話すあらゆる民のうちの十人が、ひとりのユダヤ人のすそを堅くつかみ、『私たちもあなたがたといっしょに行きたい。神があなたがたとともにおられる、と聞いたからだ』と言う。」(ゼカリヤ 8:23)という日を預言しているのです。

あなたは責任を感じていますか?

あなたにお聞きします。「あなたは、自分の国がどのようであっても、それに対して責任を感じていますか。」

私自身について言うと、私はアメリカの市民権を持っていますが、私にとっての母国はイギリスです。私以上に「イギリス人的」な人はいないと思います。私が知っている男性の親類たちは、全員イギリス軍将校でした。私の父は陸軍大佐でしたし、伯父は陸軍団長、祖父は陸軍将校でした。私はイギリスの二大名門校であるイートン大学とケンブリッジ大学で教育を受けました。10年近く、私はケンブリッジ大学に属するキングスカレッジでサークル活動をしていました。第二次世界大戦では、イギリス軍兵として5年間仕えました。

私は、イギリスという国を心配していることを恥ずかしいとは思いません。私はアメリカという国で受けてきたすべての祝福に心から感謝しています。しかし、イギリスを無価値だと感じているのではありません。数え切れないほど多くの国々に福音を携えていくように導いたこの2つの国を祝福することは、神の願いであると私は信じます。しかし、みことばによると、アメリカとイギリスは神のイスラエルに対する計画にどのように応答するのかによって、自分たちの国の行く末を決定づけると私は考えています。

私がこの学びを書く準備をしているとき、一人のクリスチャン・ミュージシャンが、ジョン・ウエスレーが作詞した賛美歌の歌詞を手渡してくれました。

イザヤ 66:19-20

全能の愛なる神は大いなる
しるしをなされ、
アブラハムの子孫から
神の使者にふさわしいものを召し、
その新しい使徒たちは
島々と国々で
死者の復活の知らせを
告げ知らせる

炎を携え、
すべての国に遣わされ
すべての民の友である
メシヤを宣言する
偽りの神々は、
終わりの日まで
ユダヤ人が神の御子の栄光を見、
あがめるのを知るだろう

選ばれし人々は、
信仰の友を連れて来る
信仰の友を連れて来る
そしてシオンの王の臨在の前に
全地から集められる
一人として残されることなく、
不思議な恵みによって
一人ひとりがカナンの地への神の道を見出す。

それは必ず成し遂げられる
神が語られたのだ
イスラエルすべてが救い主ご自身により、
最初の状態に回復される
エルサレムは主の命じられたとおり
建て直され、
宮はモリヤの山に立ち、
再び天にそびえる

主のしもべたちは遣わされ、
東、西、
北、南から
へブル人を家に集める
知らない土地でさまよっている
すべての人をみな集めよ
残された逃れている者たちがいる
すべての被造物は彼らを助け
主の聖なる山に連れて来させよ

神へのささげ物を、
すべてのものに見えるようにせよ
水と血をふりかけられ、
たましいもきよめられた
イスラエルについて多くの隠されてきたことを、
すべての国々に知らせよ
すべての奥義は成就され
神の家族が完全とされるのを

この歌詞を読むとき、終わりの日にイスラエルが再び集められるという聖書的真理を、ウェスレーが正確に理解し、表現したかということに、私はただ驚くばかりです。みなさんにお聞きします。「あなたは、この真理を知った者として何らかの行動に移しましたか。」 今日ほどそのことについて緊急を要することはないのです。

すべてのクリスチャンには、イスラエルと国々についての神の計画を自分の国においてあかしする責任があるのです。

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